10 October 2021
spec espaceクリエーティブディレクターより28
秋の趣が鯖江にあるオプトデュオ周辺にも深まってきましたが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか。
私自身40代後半になり、手元が見えずらくなる、いわゆる老眼になった自覚が出てきました。これは加齢による眼の調節機能の衰えです。一方でメール確認や読書など、スマホを長時間使用すると、同じように手元が見えにくくなる不調を感じます。
これはスマホ老眼といわれ加齢による現象ではなく、近距離のスマホを見続けることによって眼の筋肉が緊張状態になり、調節が利かなくなる状態です。若年層にもスマホ老眼が増えてきているようですが、スマホ老眼の状態が繰り返されれば重篤化するようです。
手元が見ずらい状態を解消するために老眼鏡がありますが、100円ショップで買えるものもから、眼鏡店で作ってもらうものまで幅広く存在します。100円ショップの老眼鏡は出来あいの既成老眼鏡と呼ばれるもので、眼鏡店で行う検査は必要としません。
100円ショップの老眼鏡は+1.0とか+2.0といったようなレンズ度数が左右とも同じ度数で入っています。実際に左右とも同じ度数の人は、老眼鏡を必要とされている人の1割にも満たないと記事で読んだことがあります。
また、眼鏡店で作る老眼鏡はその人の瞳孔とレンズの中心を合わせますが、既成老眼鏡は日本人の瞳孔間距離の平均値などを参考にして、レンズの中心間距離をどれも一様にして作られています。かける人によって黒目の位置に合うとは限りません。
度数も違う、レンズの中心も瞳孔に合ってないとなると何となく見えていても、違和感を覚えたり、疲れが生じてくるでしょう。やはり眼鏡店や眼科で測定した度数で作った老眼鏡の方が、快適に使うことが出来ます。
眼鏡店や眼科で検査・測定となれば、乱視など他の見えずらさ要因も見つけることが出来ます。また眼鏡店ではかける人に合わせてフレームの調整をするため、長時間の使用でも掛け心地が良いものに変わります。
100円ショップの老眼鏡は手軽さの点で利点はあります。いつでも購入できて気軽に使える老眼鏡として、副次的に使用する方が良いでしょう。スマホやタブレットを使って仕事やネット閲覧、読書などをする我々にとって“あつらえた”老眼鏡は必須です。