01 February 2022
specespaceクリエーティブディレクターより31
皆さんご承知の通り福井は雪国です。今現在、先週降った雪がまだ道路の脇に残っている状態です。今年の積雪量はまだマシですが、2018年、2021年には交通網が麻痺し、物流も止まってしまいました。雪かき・雪下ろしも重労働です。
積雪時の晴れた日に運転をすると眩しすぎて運転がしにくいことがあります。スキー場でもゴーグルやサングラスがないと目が痛くなるなど、眼に大きな負担がかかります。雪面に反射する紫外線で目が炎症を起こす「雪目(ゆきめ)」といわれる現象です。
俳句の季語で「雪眼鏡」というのものがあります。雪に反射する光線から眼を守る眼鏡、いわゆるサングラス、ゴーグルを指す冬の季語ですが、雪が降る時期にサングラスが必要であることを表してます。積雪のある晴天時の運転もサングラスがないと危険すら感じます。
この雪眼鏡は北極圏に住むイヌイットが雪上氷上移動の際に目を守る遮光眼鏡(木や骨などに細いスリット状に穴を開けたもの)も含まれます。青森県亀ヶ岡遺跡から出土した縄文時代の土偶はこれによく似た雪眼鏡(遮光器)をかけていたのは興味深いです。
紫外線で肌を焼かないように日焼け止めを塗るように、雪国への移動やスキー場へご旅行の際にはサングラスを忘れずに着用したいものです。