19 July 2022
specespaceクリエーティブディレクターより 37 「紫外線から目を守ろう」
今年は例年よりも早い梅雨明けとなり、突然の夏が訪れました。近年では熱中症対策が叫ばれ、子供の部活動などでは野外運動時間の配慮や水分補給は必須となっております。しかしながら、屋外の試合練習などで「紫外線から眼を守る」といった対策は未だなされていません。将来的な急性角膜炎、白内障などの健康被害が考えられ、サングラスを着用することを推奨するべきです。
ある少年が野球の練習や試合ごとに目が充血したため、眼科で診察を受けたところ紫外線による影響だった、将来的に白内障になるかもしれないということで、父親は息子にサングラスをかけてプレーさせることを決めたという記事を読みました。野球に限らず屋外でのスポーツにおいて、太陽が照り付ける中の試合や練習ではサングラスの着用を強く勧めたいですが、色々と乗り越えなければならない壁はあるようです。
試合でのサングラスの着用は、目の疾患等でどうしても必要な場合以外は、サングラスにボールなどが当たる、ボディコンタクトによってケガをするなどのリスク面から大会運営側からの理解が得られにくいようです。紫外線の危険度を考えれば、太陽の強い日差しが突き刺さる日の試合や競技でのサングラスは子供であれ、もっと広くオープンに認められる段階にあると思います。
また、子供でも大人でもサングラスをかけてる自分に対して「周囲とは違う」抵抗感を感じる方も多いでしょう。周りの目を気にして試合や練習でサングラスをかけれないといった声もきかれます。サングラスの着用が当たり前になるような周りの雰囲気や環境も必要です。
確かにサングラスをかけることの気恥ずかしさはあるかもしれません。しかし日中、屋外で仕事をされる方の白内障のリスクなど紫外線を防ぐサングラスは必須となっても良いと思います。広島電鉄の運転手はサングラス着用が認められていると新聞記事で読んだことがあります。仕事中のサングラス着用に対しては、もっと寛容であっても良いと感じました。
熱中症の危険が報道され、水分補給などの対策も訴えられています。同じように目に対する紫外線の危険性も広く認知され、子供の部活動や屋外で仕事される方など、サングラスの着用が広く認められる社会に変わっていくように、私は願っております。