24 February 2021
株式会社カンパネラ×オプト.デュオ ~ブランディングとは~対談シリーズ3
齊藤
僕はしばらくキャンプに行けてないんですが、通販でアウトドア用品を買うことも多いです。それで買った後にその発送元をよく見たらカンパネラさんだったりして、「あ、福井やん」みたいな。だからカンパネラさんには自分でも知らない間にすごくお世話になってました(笑)。こんな田舎じゃ絶対手に入らないようなものも、いち早く取り扱っていますね。やっぱりネット販売の売上は伸びてるんですか?
岩佐さん
そうですね。今年はやはりコロナの影響で例年よりオンライン店の販売は伸びています。でも、5月にお店を1ケ月間休業した後、規制が解除された時のお客様の反動がすごくって。今思えば6月頃からお店が来店者で密になっていないか心配でした。元々オンラインのお客様が多いんですが、北陸最大級のアウトドア売場ということで他県からの来店客も多いんですよ。
堀川さん
実店舗『GATE』は門っていう意味なんですが、アウトドアライフの入り口になるようにという基本コンセプトがあります。ファッションアイテムを入口としてアウトドアを始めてほしい、そんな想いもイメージしてお店を作っています。特に女性を意識してMD(マーチャンダイジング)も含めた店舗づくりを展開しているので、例えば夫婦で来店された際も、旦那さんはキャンプギアのほうへ行ってしまい、あまり興味のない奥さんは一人でもつまらないと思わせないように、ギフト商品なんかも置いています。それとアパレルコーナーを充実させて、誰でも楽しめるようにゾーニングもされています。
最近は、大手スポーツチェーン店もアウトドアにすごく力を入れていますし、地方の小さな個店であっても感度が高い店もあります。うちはその両方の良いとこ取りをしたいと考えています。ある程度、会社の規模が大きくなって大手がやらないこともできるし、逆に小さいお店ができないようなメーカーさんとの取引もできますし、そういう意味では、今の規模感っていうのがお客様のニーズに答えられていると思います。逆にメーカーさんからは、この店に自分の商品を置いてもブランド的に問題ないかっていうのもよく見られますよ。特にブランディングをしっかりされているメーカーさんなんかは、雑多な感じで陳列されても困るだろうし。その点うちの店は信頼していただけていると思っています。
齊藤
特に地方のお店さんって競合他社が少ないからブランドをたくさん集めて、集めすぎて何をしたいかわからないみたいなお店さんって結構あるかもしれない。お店のカラーをしっかり持っていないと、買う側もブレちゃうというか。そうすると、「ここでは買いたくないな」 という気持ちになっちゃう。そういう点でカンパネラさんはブランディングをしっかりされているんだろうね。僕らのメガネブランドもこういうお店に置いてほしいっていう想いはありますね。低価格帯の商品だけが並ぶお店さんからのオファーだと、場合によってはお断り させていただく場合もありますので、そのあたりの感覚は似ているのかもしれない。
堀川さん
ブランディングをしっかり意識しながらも、他店とかぶらない商品ラインナップだったり、「これは絶対良いぞ」と思った商品は積極的にスピード感を持って取り入れたりはしています。そこは大手と差別化していかなければならないので、今回のような地場産業とのコラボレーションだったり、僕らにしかできないようなことをいろいろ考えています。オプトデュオさんは自分でブランドをやられているので、そこら辺はしっかりやってくれるだろうと勝手に思ってました(笑)。
(次回へ続く)